25 巻 (1968) 282 号 p. 639-647
直径数μの球晶を含む3種のポリエチレン皮膜を試料として, 高分子塊状試料の一軸伸張およびそれからの緊張弛緩に伴う高分子球晶の寸法変化を光散乱法により検討した。SamuelsおよびMooreの式による計算に従って, 試料内の球晶は50%までの一軸伸張および各伸張率からの緊張弛緩において体積一定でアフィン変形に従うことが明らかとなった。3種の試料の未伸張および伸張状態における光散乱像は, 試料の密度および結晶化度がほとんど同じであるにもかかわらず, 互いにかなり相違する。これは各試料に含まれる球晶の微細構造の相違を反映しているものと考えられ