28 巻 (1971) 313 号 p. 437-443,457
アクロレインーアクリル酸エチル共重合体の橋かけ反応について研究した。橋かけ反応は酸性下で進行し, 橋かけ剤として多価アルコール, 尿素, メラミン誘導体, ジアミン類が有効であるが, 特に尿素およびメラミン誘導体が効果的であった。橋かけ体の劣化反応についての研究の結果, アルデヒド基による自己橋かけ結合は熱に対してかなり不安定であるが, 尿素で橋かけしたものは安定である。しかし, 紫外線による劣化反応では共重合体の主鎖の切断のため尿素橋かけしたものでも効果がなく, 紫外線安定剤を添加する必要のあることがわかった。アルカリによる劣化反応では同じ橋かけ密度の場合共重合体中のアクロレイン含量の多いものほど膨潤しやすく不安定であった。