29 巻 (1972) 323 号 p. 148-153
側鎖にメチル, エチル, n-プロピル, n-ブチル基を有するポリメタクリル酸エステルの四塩化炭素およびベンゼン溶液中におけるNMRスペクトルの化学シフトを研究した。四塩化炭素中で化学シフトの温度変化が認められ, これをポリマーのコンホメーションによる“内部溶媒効果”に帰した。ベンゼン中では“内部溶媒効果”のほかにポリマーと溶媒間に“外部溶媒効果”が存在し, 側鎖末端メチル基が他の基より強くπ錯体形成に寄与し, かつ, シンジオタクチック配置がもっとも強く相互作用をうけ, また, 側鎖が長くなると立体規則性にはあまり依存しなくなる。