29 巻 (1972) 328 号 p. 593-598
o-アリルスチレンおよびo-プロペニルスチレン中の不飽和官能基は重合において2段階で反応する。1段目ではn-BuLiによって不飽和基を有する線状ポリマーを与え, 2段目ではアリル基およびプロペニル基のカチオン重合によってラダー状のポリマーを生成する。o-アリルスチレンの2段目の重合は残存二重結合を有しない可溶性または一部橋かけしたポリマーを重合条件によって与えた。o-プロペニルスチレンの2段目の重合では常に橋かけしたポリマーが生じた。可溶性ポリマーの分子量は分子間反応により1段目のポリマーの2-3倍に増大した。この2段目の重合では主反応の分子内生長が立体的困難さのために連鎖移動を伴って進行する。そこでポリマーはステップ・ラダー構造となる。