高分子化學
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スチレンの懸濁重合
高尾 将臣松成 貞博井本 立也
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1972 年 29 巻 331 号 p. 811-816

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抄録
分裂合一を伴う液滴の挙動を研究するために, スチレンの懸濁剤としてポリビニルアルコール (PVA) 水溶液を用いて70℃で行なった。その結果, (1) 重合の進行に伴って, 液滴の粒径分布が二つのビークに分かれることを認めた。(2) 90%重合率において, ポリマーの生成物を粒径の大きさによって重合度を測定すると, 37μ以下のポリマーのみが他の粒径よりもいちじるしく大きな重合度を示した。また, 流通系懸濁重合操作において, 回転数による重合率, 重合度, 液滴径の影響を検討した。その結果, 定常値が平均滞留時間の2-3倍で得られた。
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