1973 年 30 巻 344 号 p. 713-719
固体高密度ポリエチレンの静水圧押出しを, ダイス角度を変えて行なった。また, 押出し温度と押出し比の, 押出し圧力と押出し物の外観とに対する影響を調べた。
押出し圧力曲線は, 三つの型に分類することができた。定常状態の押出しでは, 表面状態のよい, よく配向した押出し物が得られた, 低い温度での押出しで, ダイス角度を大きくすると, スティックスリップが観察された。スティックスリップが生ずると, 押出し物の直径は変動し, 激しいスティックスリップでは内部にクラックを生じた。
ダイス角度を小さく選び, 一定圧力で押出しを行なうと, 表面状態の非常に良好な押出し物が得られた。