高分子論文集
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高圧ガラス化ポリスチレンおよびポリメタクリル酸メチルのガラス状態およびガラス転移域における熱的挙動
木島 剛今田 清久高柳 素夫
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31 巻 (1974) 1 号 p. 19-26

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抄録

ポリスチレン (PS), ポリメタクリル酸メチル (PMMA) を商圧下でガラス化して得た高密度化試料の常圧下における熱的挙動をDSCを用いて調べた。DSCカーブ上には通常のTgに相当する熱緩和 (Tg1) とともに低温側緩和 (Tg2) が認められた。Tg1は圧力にはほとんどよらないが, Tg2は圧力の増大とともに低温側へ移る。しかし, Tg2は密度の小さい熱圧縮急冷試料においても発現し, Tg2は必ずしも密度のみにはよらない。Tg2熱緩和のみかけの活性化エネルギーは力学的副分散の活性化エネルギーとほぼ一致した。これより, 高圧下で凍結された主鎖ないし側鎖のコンホメーションは, 常圧下では, Tg以下の温度でも局所的により安定なコンホメーションへ戻るものと推論した。

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© 社団法人 高分子学会
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