31 巻 (1974) 12 号 p. 743-749
スチレン-p-ベンジルスチレン共重合体とカリウムナトリウム合金とをテトラヒドロフランを溶媒として室温で反応させ, 金属化高分子を合成した. この金属化高分子を開始剤としてエチレンオキシドをアニオン重合させると, グラフト共重合のみ合成できた. この反応系では, グラフト共重合体の幹のMnと枝数はそれぞれ金属化高分子のMnと (アニオン個数/分子) に等しいと考えられ, 枝のMnが計算できた. グラフト共重合体の固有粘度 [η] はポリエチレンオキシドと比べてかなり小さいことが分かった. またその溶解性, 界面活性作用, 乳化作用などはその化学組成ばかりでなく, その分子構造によっても大きく支配されていることが分かった.