高分子論文集
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ポリクロルトリフルオロエチレンとポリテトラフルオロエチレンの結晶化
奥居 徳昌河合 徹栗山 将
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31 巻 (1974) 6 号 p. 383-390

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抄録

折り畳み型結晶化に及ぼす分子鎖の可とう性や運動性の影響を, γ線照射により分子量を変化させたポリクロロトリフルオロエチレン (PClTFE) とポリテトラフルオロエチレン (PTFE) について, 主にDSCと電子顕微鏡により研究した。試料は重合結晶化した原試料と, この原試料を種々の照射量で分解したものと, さらにこれを融液から結晶化したものを用いた。
かなり可とう性の低いPClTFEは, 重合結晶化において結晶性の悪い束状晶が生成し, これを一度融解し, 再結晶化すると, extended chain crystal (ECC) を与える低分子量以外の試料では折り畳み型結晶が生成する。さらに可とう性の低いPTFEでは, 重合結晶化において, 結晶化度がかなり高いほとんどECCに近い結晶を与えるが, これを融解再結晶化すると, ECCを生成する低分子量以外の分子量範囲で, 分子鎖方向にかなり長く生長した束状晶が生成する。
融液からの結晶化において, 分子量を低下させていくと, PClTFEでは折り畳み型結晶からECCへ転移する臨界分子量領域が, PTFEでは束状晶からECCへ転移する臨界分子量領域が存在すると思われる。

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© 社団法人 高分子学会
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