32 巻 (1975) 11 号 p. 627-633
塩化ビフェニルテトラゾニウム (BTC) -Cu (I) およびBTC-Fe (II) コンプレックスと水溶性ビニルモノマー~アクリルアミド (AAm) とアクリル酸 (AA) ~の水ケン濁液を無触媒下に加熱する特殊なラジカル共重合反応を研究した, 得られたAAm~ビフェニレン, AA-ビフェニレン共重合体のビフェニル核含有率はどちらもコンプレックスの仕込み比にほぼ比例して増加し, 仕込み比50モル%付近にazeotropic pointが認められた. ビフェニル含有率77%のAAm-ビフェニレン共重合体の分解温度はポリアクリルアミドのそれより40℃高く, DMFのほかベンゼンとクロロホルムに対してよく溶解した. AA-ビフェニレン共重合体のビフェニル含有率50モル%以上のものは300℃以下には融点を示さず, ベンゼンに対する溶解性を増し, アルカリ溶液に溶けにくくなった.