高分子論文集
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コポリ (3-ビニル-1, 4-ブチロラクトン-アクリロニトリル) 膜によるNa+とK+の選択透過と能動輸送
清水 剛夫吉川 正和長谷川 正幸千葉 尚
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34 巻 (1977) 11 号 p. 753-756

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抄録

含ラクトンポリマーであるコボリ (3-ビニル-1,4-ブチロラクトンーアクリロニトリル) 膜は, KOHとNaOHの混合溶液とHCl溶液の系において, Na+およびK+を選択的に透過することを見いだした. この選択性はH+濃度に大きく依存する. H+濃度が高い場合, 選択率 (K+/Na+) は1より大となり, H+濃度が中程度の場合, 選択率は1よP小となる. この膜は, 両側に濃度の等しいNaOHをおき, 一方にHClを加えるとその方にNa+が濃縮され, H+は反対に移動する. 選択率の変化は, 膜中のラクトンの開環率および膜の疎水性あるいは親水性など, 化学的および物理的性質によると推論される. また, Na+の濃縮はプロトンポンプ機構によると推論される.

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