35 巻 (1978) 8 号 p. 501-507
ビス (3-アミノフェニル) アルキルホスフィンオキシドと無水トリメリット酸からN, N′-ビス (4-カルボキシフタルイミド) -3,3′-ジフェニルアルキルホスフィンオキシド (BCIAP) を合成し, これと芳香族ジアセトキシ化合物とのアシドリシスによって含リンポリエステルイミドを合成した. また, その反応条件についても検討を加えた. 得られたポリマーはDMSO, 濃硫酸などに可溶で, DMSO中 (0.2g/dl), 30℃で測定した還元粘度は0.07-0.29であった. 熱分析の結果, ポリマーは空気中では2段階で分解したが, 窒素中では1段階で分解した. 又, 窒素中での熱分解の活性化エネルギーは33-80kcal/molであった. いずれのポリマーも炎の外に出すとただちに消火する程度の自己消炎性を示した. 600℃以上のポリマーの熱分解残留物のIRスペクトルにはほとんどの吸収が見られなかった.