36 巻 (1979) 1 号 p. 61-63
長鎖モノマーの尿素包接化合物にγ線を照射した後, 種々の溶媒を添加して溶解処理を行うことによって起きる後効果重合について検討した. その結果, 常温 (25℃) においても比較的粘度の高い溶媒を添加した場合は, 冷却したメタノールを添加した場合よりも著しく後効果重合が起こり, 重合率は100%近くに達した. これは粘度の高い溶媒の中で, カナルを構成する尿素が徐々に溶解するとともに解放されたモノマーの重合が起こるためである. そしてこの高い重合率は溶媒の粘度が高いために停止反応が起こりにくく成長ラジカルの寿命が長くなるためと考えられる.