エチレン-酢酸ビニル共重合エマルションは塗料・接着剤などの応用分野をもち, その工業的製造法としては, 半回分式高温乳化共重合法が有利と考えられる. 本重合法を確立するために, 重合温度70℃付近, エチレン圧20kg/cm2付近で, 乳化剤の選択, 各種重合条件の影響について検討し, 最適重合条件を決定した. また, 重合反応速度と得られた共重合体の組成とから, 生成エチレン-酢酸ビニル共重合体は若干の分岐をもつことを確認したが, 低温レドックス重合より得られた比較的分岐の少ない, より高重合度のエチレン-酢酸ビニル共重合体と比較してもほぼ同様の皮膜強伸度をもつことが分かった. したがって, 本法はエチレン-酢酸ビニル共重合エマルションの工業的製造法として応用しうるものと思われる.