官能基数が4~6で, その官能基間のメチレン基数の異なる種々の脂肪族ポリアミンを硬化剤としたエポキシ樹脂硬化物について, その構造と動的粘弾性の関係を検討した. 両末端アミン間の原子数がほぼ同数のメチルイミノビスプロピルアミンージプロピレントリアミンートリエチレンテトラミン系では官能基数の増加とともに橋かけ密度 (ρ (E′)) が増し, 同時にφ′, Tgを増していった. しかし, 一般に同族高分子とされているエチレンジアミンージエチレントリアミンートリエチレンテトラミン系では, 官能基数が増すとρ (E′) は増すが, φ′とTgは増加せず, やや減少した. このように硬化樹脂の構造がいくぶんでも変化する系では, φ′やTgへの影響が橋かけ密度のみでなく, フェニル基の含量によっても大きく影響することが明らかになうた. 星状に官能基が配置したトリスアミノメチルヘキサンでは直鎖状で官能基数の等しいトリエチレンテトラミン硬化物に比べ, ρ (E′), φ′ Tgがわずかに高いのみで, 物性への影響は極めて小さかった.