39 巻 (1982) 12 号 p. 799-805
テレフタル酸系共重合ポリエステルの溶融粘度 (η) を測定し, 溶融粘度と共重合組成の関係について検討した. ポリエチレンテレフタラートまたはポリブチレンテレフタラートを基調とし, これにセバシン酸, ドデカンジオン酸及びイソフタル酸などの酸及びネオペンチルグリコール, ポリテトラメチレングリコールなどのグリコールを共重合させたポリエステルについて, 広い分子量範囲での溶融粘度と共重合組成の関係につき検討し溶融粘度式を求めた. 各組成系ともlogηはポリマーの極限粘度 [η] の対数と良い直線性を示し, 臨界極限粘度 [η]cを境に勾配の異なる折線となり, その勾配は [η]c以上の領域で4.51~5.60となった. また溶融粘度はポリマー主鎖中での芳香族環濃度 (N) に依存し, この増大とともにTgは高くなり, 粘度は上昇することがわかった.