ポリ4-メチルペンテン-1の基礎物性と熱分解性を検討した. その結果を要約すると, 次のようである. (1) 本ポリマーは1, 2ポリマーを主体としたものであるが, 微細構造に多少の相違がある. (2) その分子重はフィルム化によって約20%以上低下する. その分子量分布は正規分布に近い. (3) コポリマーの結晶融点及び結晶化度は5℃及び6%それぞれ低い. (4) 本ポリマーの動的粘弾性と誘電分散はよく対応し, コポリマー及び油浸化によって低温側にシフトする. 誘電率は極めて小さいが, tanδ値は室温付近に非常に大きなピーク値を示す. (5) 本ポリマーは熱分解によってイソブテン, プロパン, 4-メチル1-ペンテンなどの初期熱分解生成物を発生し, その分解のメカニズムはポリオレフインに共通なランダム分解における分子内連鎖移動 (Back-biting) がより極端な形で起きたものであることが熱重量分析の結果からも解釈された.