43 巻 (1986) 10 号 p. 721-724
混合原子価多核金属錯体であるプルシアンブルーを高分子固体電解質膜に積層化する新しい技術を用いて, 固体薄膜型エレクトロクロミック表示素子を作製した. 得られた素子の特性を電気化学的並びに分光学的に検討した結果, ナフィオンを多孔質膜と一体化した複合電解質膜にプルシアンブルーを積層化した系では青/自の高コントラスト表示が可能であった. 該素子は優れた表示メモリー性を有することも確認された. マトリックス膜である高分子電解質として柔軟性に富むボリアクリルアミド系橋かけ膜を用いることにより基盤電極との密着性が改善され, 4×4cmcm2程度の表面積であっても表面全体に均一な色調変化を起こすことができた.