高分子論文集
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修正Halpin-Tsai式による成形条件の予測
末次 憲一郎坂入 忠
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43 巻 (1986) 8 号 p. 465-469

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抄録

先に報告した修正Halpin-Tsai式を用いて, 希望する曲げ弾性率の得られる加工条件を予測できる方法を検討した。すなわちこの修正式と, 混練速度vや混練時間tねどの加工上の因子間の一つの関係式を導いた. まず, ガラス繊維/ポリカルボナート系材料で, 平均アスべクト比xと, vまたはtとの関係を調べ, 他の文献値とともに考察した。その結果, tが一定 (t1) の場合, vが20rpmから100rpmの範囲内で, xの対数値とvの対数値の関係は直線となり, 更にt1の近傍で, この直線の傾きはほとんど変わらなかった. また, vが一定 (vk) の場合, tが1分から3分の範囲内でxの対数値とtの対数値の関係も直線となり, 更にvkの近傍で, この直線の傾きはほとんど変わらなかった. この結果を用いて, tvを含む一つの近似式x (t, v) を導いた. この近似式v (t, v) と修正Halpin-Tsai式に含まれるxとを比較することにより, 希望する曲げ弾性率が得られる成形条件 (t, v) を, 多くの射出成形実験を繰り返すことなしに, 予測できる見通しを得た.

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© 社団法人 高分子学会
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