N-メチル-11-アクリロイルアミドウンデカン酸 (MAUA) を合成し, その重合性を検討した. MAUAの塩は両親媒性を有し, 臨界ミセル濃度の存在が見られた. 開始剤として一定量のBPOを溶解したベンゼンとアルカリ水溶液を混合した不均一系での重合では, 重合収率は一定量までベンゼン添加量とともに増加し, それ以後はほぼ一定となった. この系に長鎖脂肪酸塩を加えると, 重合性は脂肪酸の分子鎖長及び添加量にも規制され, ステアリン酸塩添加の場合は重合性が著しく大きくなった. スチレン (M1) とMAUA (M2) との共重合モノマー反応性比はアルカリ存在下の水・ベンゼン (20: 7) 不均一系でr1=0.03, r2=1.91であり, 一方, 溶液重合ではr1=0.50, r2=0.08であった. 不均一系での重合挙動は水相・ベンゼン相界面での両親媒性モノマーの局在化及び配列の容易さにより説明される. 比較のため両親媒性を有しない11-アクリロイルアミドウンデカン酸の不均一系での重合も試みた.