微粒子を分散した高分子ゲルの電場下における粘弾性挙動を検討した. 微粒子には少量の水分を含むポリメタクリル酸コバルト塩の粒子を, 高分子ゲルには二液反応型のシリコーンゲルをそれぞれ用いた. 試料はシリコーンゲルの反応に微粒子を所定量均一に分散させた後, 加熱することにより得た. 微粒子分散高分子ゲルは電場の作用でその粘弾性を可逆的に変化させることが明らかになった. この電気粘弾性効果は分散粒子濃度が高く, 電場印加前に微粒子が互いに接触している状態のときに観測された. 粘弾性変化の大きさは印加電場の強度, せん断ひずみの大きさと周波数などに依存した. 電場下では電流が観測された. 微粒子分散高分子ゲルの示す電気粘弾性効果はマトリックスが絶縁油である懸濁液の示すそれよりも大きいことが明らかにされた.