48 巻 (1991) 9 号 p. 541-546
分子量1000, 3000, 5000, 10000のシリコーン系マクロモノマー (MAS16, MAS41, MAS68, MAS133) とメタクリル酸メチル (MMA) のラジカル共重合により, 5~40wt%のシリコーンを含むグラフトポリマーを合成した. 各グラフトポリマーを塗膜化したとき, シリコーン含量及びマクロモノマーの分子量が各塗膜物性に与える影響について検討した. 接触角 (cos θ) は, シリコーン含量が10wt%までは, シリコーン量の増加とともにcos θの減少が見られた. また, マクロモノマーの分子量が増加するとcosθはシリコーン量に関係なく一定に収束する傾向を示した. テープ剥離性はシリコーン含量の増加とともに, また, マクロモノマーの分子量の増加とともに減少する傾向を示した. 動摩擦係数はテープ剥離性と同様の傾向を示した. しかし, 分子量の大きいマクロモノマー (MAS68, MAS133) からのグラフトポリマーの動摩擦係数は, テープ剥離値の傾向に比べてシリコーン含量の増加による差が大きくなった.