50 巻 (1993) 12 号 p. 909-917
アクリロイルエトキシ基を有するフルオロイソフタロニトリル誘導体 (AF誘導体) を合成して, その単独重合および各種ビニルモノマーとのラジカル共重合反応について検討を行った. その結果, AF誘導体とメタクリル酸メチル (MMA) およびスチレン (St) の共重合体の収量は2, 4, 6-トリアクリロイルエトキシ-5-フルオロイソフタロニトリル (TAF) >4, 6-ジアクリロイルエトキシ-2, 5-ジフルオロイソフタロニトリル (DAF) >牛アクリロイルエトキシ-2, 5, 6-イソフタロニトリル (AF) の順になった. また, AFとイソフタル酸ジアリル (DAIP) およびテレフタル酸ジアリル (DATP) の共重合体はDAIPおよびDATPの単独重合体より短時間で多く得られた. AF誘導体がDAIPおよびDATPモノマーの重合促進剤として働くことが見いだされた. DAFおよびTAFとオルトフタル酸ジアリル (DAP) の共重合体は耐溶剤性および耐熱性に優れたポリマーが得られる.