50 巻 (1993) 4 号 p. 263-270
ジメチルアミノエチルメタクレートの長鎖アルキル四級塩タイプのカチオン界面活性剤型モノマー (CnBr: 炭素数nが8, 12, 16のアルキルブロマイド塩, ここでは主にC12Brを用いた), スチレン (ST) および過硫酸カリウム (KPS) からなる水系での重合によるシリカゲル粒子のポリマーカプセル化について検討した. CnBrはシリカゲル粒子に吸着するとともに, KPSと油溶性の塩を形成し, CnBrの吸着層に沈着した. この吸着層にSTを可溶化させて重合を行うと, ラテックスの生成をほとんど伴うことなく, シリカゲル粒子をポリマーカプセル化できることを見いだした. 生成カプセル化粒子はポリマー含有量の増大に伴って表面被覆率が大きくなり, ほぼ完全に被覆された複合粒子の合成も可能であることがわかった.