高分子論文集
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分子量分布の広いポリ塩化ビニルの合成と特性化
前原 喬山本 喜久雄三谷 勝男水谷 幸雄
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50 巻 (1993) 8 号 p. 615-620

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抄録

塩化ビニルの気相重合において, 重合時の相対圧力の変化および2段気相重合により分子量分布の広い塩化ビニル重合体を合成し, 得られた塩化ビニル重合体の熱安定性および加工性 (溶融粘度, 溶融時間) について検討した. 分子量分布は, 重合時の相対圧力が約0.5の時に最大となり, その値は4.2となった. 気相重合で得られた塩化ビニル重合体中の三級塩素およびアリル位の塩素の量は, 分子量の減少とともに増加した. さらに, 脱塩化水素量も同様に分子量の減少とともに増加した. 流動性については, 分子量分布の広い塩化ビニル重合体の低重合度組成の影響が大きく認められ, 溶融粘度が低下した. 溶融時間については, 2段気相重合により得られた分子量分布の広い塩化ビニル重合体は, 分子量分布の狭い塩化ビニル重合体に比べて溶融時間が短くなることが明らかとなった.

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© 社団法人 高分子学会
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