高分子論文集
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エチレンービニルアルコール共重合体の分子間ホルマール化速度に対するポリマー濃度の影響
米津 潔
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50 巻 (1993) 8 号 p. 637-640

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抄録

エチレンービニルアルコール共重合体 (EVOH) をジメチルスルホキシド/水系溶媒中でホルマール化し, Charlesbyのゲル化理論を適用して分子間ホルマール化速度を解析し以下の結果を得た. (1) ゲル化点までの速度は, EVOH濃度 ([OH]) の低い領域では [OH] のほぼ1次に比例して増加するが, [OH] =0.6mol/l以上ではその依存性が変化し著しく増加する. この依存性が大きく変化する点は, ポリマー鎖のからみ合いを生じ始める濃度に対応している. (2) ゲル化点以後のポリマー1分子当たりの架橋生成速度は架橋指数にほぼ比例し, [OH] が低いほど大きい. これは, ゲル化点以後ミクロゲルを中心に架橋が生成し, [OH] が高くなるほどミクロゲルへのポリマーの拡散が遅くなり, 架橋の生成が抑制されることを示唆している .

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© 社団法人 高分子学会
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