高分子論文集
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Print ISSN : 0386-2186
メタリルスルホネートを分子量調節剤に用いたメタクリル系水溶性高分子
セメント用分散剤としての性質
木之下 光男結城 康夫三浦 義雅高橋 智雄
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52 巻 (1995) 1 号 p. 33-38

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抄録

流動性に優れ, 高品質のセメントコンクリートを製造するために, セメント用分散剤が使用されている. セメント分散性能を有する水溶性高分子を得るには, 官能基の分子設計だけでなく分子量制御も重要である. 水系での分子量制御の方法として, メタリルスルホン酸ナトリウム (SMS) に着目し, 開始剤に過硫酸塩を用いて水系でのSMSの重合性について調べた. SMSはアリル化合物特有の強い破壊的連鎖移動の性質を示した. 水系でSMSを, メタクリル酸ナトリウム, ω-メトキシオリゴ (オキシエチレン) メタクリレート (オキシエチレン数, 9), およびアクリル酸メチルとの共重合を行った結果, SMSの添加により, 重合速度の調整とともに適度の分子量を有する優れたセメント分散性能を示す共重合体が得られ, SMSは水系ラジカル重合における分子量調整剤として有効であることが確認された.

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© 社団法人 高分子学会
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