52 巻 (1995) 7 号 p. 402-409
鎖長一定のポリ (エチレングリコール) (PEG) またはポリ (オキシテトラメチレングリコール) (PTMG) の両鎖端をトシル化することによりテレケリックポリエーテルを得て, これに任意鎖長のポリエーテルブロック鎖を反応連結することで, 異種エーテル単位連結A-B-AおよびB-A-B型トリブロックコポリエーテルTri. 1およびTri. 2〔A部にPTMG650鎖 (Mw=650), B部にPEG600鎖 (Mw=600) 〕を新規に合成した. これらトリブロックコポリエーテルをソフト鎖に, ポリエチレンテレフタラート (T) をハード鎖とするセグメント化ポリエーテル・ポリエステルブロック共重合体T- (Tri. 1), T- (Tri. 2) を熱的重縮合で得た. トリブロックコポリエーテルを組み込んだブロック共重合体は, 結晶化を抑制したコポリエーテルソフト鎖の効果で, ほぼ同鎖長のPEGあるいはPTMGホモポリエーテルを用いたT-PEG, T-PTMG型ポリマーに比べ, ハード・ソフト鎖間の相溶性が著しく向上することを, 熱的性質, 動的粘弾性挙動から確認した. この新規ポリマーの溶融紡糸で得られた延伸・熱処理繊維は, ハードセグメント含有比の高いエラストマー組成 (Hard/Soft=60/40 (w/w)) の場合にも, 初期弾性率を低く抑え, しかも高引張強度を保持するなどの, 優れた弾性的性質を示すことを明らかにした.