高分子論文集
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バイオテクノロジーによる精密重合の展開-遺伝子工学の拡張と進化分子工学
伊藤 嘉浩
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1997 年 54 巻 10 号 p. 596-607

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抄録

精密重合の一つとしてバイオテクノロジーを用いた方法論について我々の研究例を紹介しながら概説した. まず, 従来の遺伝子工学を用いた例として酵素のカルボキシル基末端に長さの決まったポリプロリンを導入し, 疎水性を変化させ, 酵素機能を改変した例を述べた. 次に, 遺伝子工学を拡張したタンパク質工学として, 非天然アミノ酸をタンパク質に組み込むためのミスアシル化tRNA法について最新の研究を含み概観した. 最後に, 酵素重合の一つ, 重合酵素連鎖反応 (Polymerase Chain Reaction, PCR) 法を用いた新しい精密機能分子の合成・探索法である進化分子工学についてまとめ, 非天然核酸を用いた精密酵素重合への展開について述べた.

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