54 巻 (1997) 4 号 p. 278-284
エンジニアリングプラスチックス製動的機械部品の使用条件は年をおって過酷になり, 励振振動数が増加してきているため, 振動が問題となっている. この問題を解決する方法として, 振動数とアクセレランスの関係を減衰を考慮して定量的に予測し, 形状変更することが考えられる. そこで, 異なる4形状について実験モード解析を行い減衰比を求め, 減衰の形状および振動数依存性を検討した. その結果, 目的とするプラスチック部品形状の場合には減衰比の形状依存性は小さいことが判明した. 実験より求めた減衰比から各試験片共通のRayleigh減衰パラメーターを算出し, 各形状についてRayleigh減衰を仮定した粘性減衰振動の数値解析を行い, 振動実験と対比したところ良く一致していた. したがって, 目的とするエンジニアリングプラスチックス部品形状の場合, 減衰パラメーターを一定とおくことができ, 精度良く振動数とアクセレランスの関係を予測することができることが分かった.