高分子論文集
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コンニャクグルコマンナン/カラギーナン混合系ゾルおよびゲルの力学特性に及ぼすショ糖の影響
深井 康子川越 誠森田 幹郎
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55 巻 (1998) 9 号 p. 533-539

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抄録

コンニャクグルコマンナン (KG) /カラギーナン (CA) の2種の天然高分子混合系のゾルおよびゲルを試料として, 動的粘弾性と圧縮特性を実験的に検討した. 特にゲル化に及ぼす糖の影響に着目し, 圧縮特性に対するゴム弾性解析を試みた. 試料はゾル全濃度を0.6wt%, ゲル全濃度を0.9wt%とした. ゾルおよびゲルのKG/CAの混合比はCA単体, 1/2, 1/1, 2/1の各々4段階に調製した. 混合系ゾルの貯蔵ずり弾性率G″はショ糖を添加するといずれの混合比においても高い値となった. 損失ずり弾性率G″はG″の値よりほぼ1/10低い値を保ちながらG″と同じ温度依存性を示した. 混合系ゲルの応力・伸長比曲線はショ糖添加によりすべての混合比, 特にKG/CA=1/1のゲルにおいて変形に対する抵抗と変形の能力が最大値となった. すなわち, ショ糖はゲル化を促進する作用をもつことがわかった. さらに, ゲルの圧縮特性にゴム弾性論のMooney-Rivlin式を適用することにより, ゲルの特性の違いをより明瞭に表現できた.

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© 社団法人 高分子学会
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