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高分子論文集
Vol. 56 (1999) No. 12 P 762-771

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http://doi.org/10.1295/koron.56.762


動的平均場法を用いてメソ領域における高分子の組織形成過程をシミュレーションした結果をいくつか報告する. (1) 2種類のセグメントA, Bからなる種々の構造の高分子の相分離の計算をし, 高分子の構造と相分離の結果現れるモルホロジーとの関係を明らかにした. (2) 現実的な系としてPE/PP/PSのブレンド系の相分離の計算を行い, 実験で観測されるのと同様なコアシェル構造を再現した. (3) 壁面の効果を取り入れて高分子フィルムのシミュレーションを行い, わずかな相互作用エネルギーの差により壁面とフィルム表面に層が形成されるのを確認した. (4) 壁面近傍の多分散性高分子の平衡状態を計算し, 壁面近くには低分子量成分が集まりやすいことを確認した. (5) ミクロ領域とメソ領域をつなぐ方法として, 動的平均場法を導入したRouseダイナミックスを提案しブロック共重合体とグラフト共重合体のミセル化を計算した. 最後に本シミュレーションをミクロなモデルまたはマクロなモデルと関係づける方法を考察した.

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