56 巻 (1999) 5 号 p. 328-334
直鎖低密度ポリエチレン (LLDPE) やエチレンープロピレン (EP) ランダム共重合体のようなポリオレフィン類はメチルシクロヘキサンやイソオクタンなどの有機溶媒中で熱可逆性ゲルを生成する. 本研究では, これらポリオレフィン類のゲル化点と高分子/溶媒間の相互作用パラメーターχ12の関係を調べるために, χ12の温度依存性を広範囲の温度について測定した. さらに, ゲルの架橋点の大きさζとχ12の関係についても調べた. 実測したχ12の値を温度の逆数に対してプロットしたところ, 勾配の異なる三つの直線領域が得られ, いずれの試料でもゲル化は, χ12の温度依存性が最も大きい直線領域内 (溶液中でポリマーの結晶化が進行している領域内) で起こった. またχ12の値が大きい系ほど, ζも大きくなる傾向を示した.