57 巻 (2000) 7 号 p. 412-418
塗装バンパをリサイクルする際に, バンパを単に粉砕して溶融混練すると, 再生材の物性, 特に衝撃特性が低下する. これは, 再生材中に比較的大きな塗膜片が混入し, この塗膜片が破壊の起点となるためである. 本研究では, 2軸反応押出機内の溶融樹脂に水を高圧注入することで, 樹脂中に分散したメラミン硬化型塗膜と水蒸気とを接触させて塗膜を加水分解し, 分解した塗膜成分を樹脂中に微細に分散させる手法を検討した. この処理により, 再生材の力学物性は大幅に向上し, 新材とほぼ同等となり, バンパ材としての使用が可能となった.