高分子論文集
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テーパードブロック共重合体の合成とキャラクタリゼーション
高野 敦志宮澤 太郎加納 孝俊大谷 肇柘植 新松下 裕秀
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59 巻 (2002) 12 号 p. 800-806

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抄録

(スチレン-h8/イソプレン) 混合モノマーを (テトラヒドロフラン (THF) /ベンゼン) 混合溶媒中, 0℃下, sec-プチルリチウムを開始剤に用いてアニオン重合し, テーパードブロック共重合体を合成した. まずテスト重合を行い, 組成の経時変化を (1) 残存モノマーのガスクロマトグラフィー分析, (2) 生成重合物のNMR分析, により調べた結果, 生成物は (スチレンーh8/イソプレン) 組成が徐々に変化したテーパー領域を有することが確認された. また, 最終生成物のオゾン分解処理ならびに分解物のGPC分析からも生成物中のテーパー領域の存在が確認された. この重合条件を利用してスチレンーd8とイソプレンからなりテーパー領域鎖長の異なる3種類の共重合体を合成した. キャラクタリゼーションの結果, 3試料はいずれも総分子量約4万で, ポリスチレンの体積分率が約05とほぼ等しく, テーパー領域鎖長のみ異なる共重合体であることが確認された. これらの溶媒キャストフィルムが示す凝集構造を透過型電子顕微鏡観察ならびに小角X線散乱測定により調べた結果, いずれの共重合体とも見かけ上ほとんど等しいミクロ相分離構造を形成していることが確認された.

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© 社団法人 高分子学会
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