高分子論文集
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エラストマー強化ポリフエニレンスルフィド樹脂のガソホール材料への適用
久保 公弘正本 順三
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59 巻 (2002) 2 号 p. 88-92

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抄録

自動車の軽量化のために, プラスチック製のガソリンタンクが要望される. メタノールとの混合ガソリン (ガソホール) に対して, 1つの問題点は, ガソホールの耐透過性に優れた適当なプラスチック材料がない点である. ナイロン, ポリアセタール樹脂はガソリンに対しては, 耐透過性が優れた材料であることは知られているが, ガソホールに対しては, 耐透過性が優れていなかった. そこで, 筆者らは, エラストマー強化ポリフェニレンスルフィド (PPS) について, ガソリンおよびガソホールについての透過性を検討したところ, 優れた耐透過性を有することがわかった. エラストマー強化PPSは反応性の官能基を有するエチレン系コポリマーに対して, 強い接着性を有する. 一方, エチレン系コポリマーはポリエチレンに対して, 強い接着性をもっている. そこで, ポリエチレンー反応性官能基を有するエチレン系コポリマーエラストマー強化PPSのラミネートシステムが自動車用途のガソホールタンクに対して優れた材料系として, 提案される.

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© 社団法人 高分子学会
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