乳化重合系でのリビング重合の可能性については, Smith-Hwartの乳化重合理論における粒子生成時のメカニズムに示唆されているが実験的な議論が少なく, わずかにMikurasovaらによる開始剤を工美したリビングラジカル乳化重合の実験例が報告されているに過ぎない. スチレンの乳化重合において, 特定の乳化剤を高濃度で用いる条件で極微量の過酸化物を使用したレドックス系開始剤によるラジカル重合を行うことにより乳化重合の初期段階ではリビング重合的に進行することを明らかとした. また, この乳化重合挙動をSmith-Ewart-Gardonの理論より解析した.