高分子論文集
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ポリウレタン系櫛形高分子界面活性剤の界面化学的特性に及ぼす枝鎖長の影響
高地 清弘金子 真也谷口 竜王川口 正剛長井 勝利
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60 巻 (2003) 11 号 p. 629-635

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抄録

主鎖にポリウレタン鎖, 枝鎖にアルキル鎖 (炭素数4から18) とポリエチレングリコール (PEG) 鎖 [エチレンオキシド (EO) ユニット数9と23] を有する櫛形高分子界面活性剤 (PUS) を重付加により合成した. 得られたPUSは水溶性で曇り点を示したが, アルキル鎖炭素数18のPUS水溶液は100℃以下で曇り点を示さなかった. PUSの界面化学的特性を表面張力とピレン蛍光強度測定により評価した. PUSの空気/水界面での界面活性を吸着効力 (Γm), 吸着効率 (pC20) と臨界ミセル濃度 (CMC) から検討した. アルキル鎖炭素数が12まで増加するとPUSの界面活性は増加し, 一般的な一本鎖型界面活性剤の特徴と一致した. しかしながら, アルキル鎖炭素数18のPUSでは界面活性は低下し, 界面活性がアルキル鎖炭素数に対して最大値を示した. PUSの吸着効力はアルキル鎖炭素数12で最大となり, これは吸着効率やミセル形成よりもアルキル鎖炭素数が12のPUSでの界面活性が最大値を示すおもな要因であると推測された.

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