61 巻 (2004) 10 号 p. 555-560
極微量な血液から日々の健康状態を診断する多項目同時測定ヘルスケアチップにおいて, グルコース測定に用いる血しょうは, 数十nL程度となる. このような微量な血しょう中の微量グルコース濃度を高感度・高精度に測定するためのマイクログルコースセンサーを創製した. メディエーターとして用いたフェロセン粒子を, 高密度に電極表面に分散させることにより電極間のバラツキを抑飼できた. またフェロセンの分散媒体としてポリビニル系樹脂を用いることで, 高濃度領域まで測定可能となった. 酵素固定化に用いたポリイオンコンプレックス層を多層化することにより固定化酵素量が増加した. これにより出力電流値が増大し, S/N比の高い分析が可能となった. またMPC-co-BMAポリマーにより被覆を行うことにより, タンパク質のセンサー表面への付着を抑制でき, 微量血しょう中のグルコース分析が可能となった.