分子量の異なる分岐ポリアセタール, および, 直鎖ポリアセタールを厚さ1mmの薄肉成形体に射出成形し結晶高次構造について評価した. 高分子量の分岐ポリアセタールの成形体断面中央を走査型電子顕微鏡 (SEM) により調べた結果, 同成形体は球晶構造を有さず, 長さ10μmオーダーのフィブリル形成を伴うShish-Kebab構造が観察された. 同成形体の赤外吸収スペクトル測定ではFCCバンドの減少とECCバンドの相対的な増大が観測された. X線散乱では同成形体は流動方向平行側への高い結晶の異方性が観測され, 高分子量の直鎖ポリアセタールの成形体よりも高い配向度を有していた. ポリアセタール射出成形体におけるShish-Kebab構造の形成に対し, 分子量とともに分子鎖の分岐構造が重要な要因であることが示唆された.