1) 含嗽液Sedimentと口腔の各種細菌 (耐酸性菌, Streptococci, Neisseria, VeillonellaおよびFusobacterium) 数の量的関係を研究した。
2) 含嗽液sediment量と耐酸性菌, St.mitis, St.salivarius, Total streptococciおよびVei11onellaとの間にはlog-logの関係があり, それぞれの相関関係は統計的に有意であることを証明した。
3) 含嗽液sediment量とNeisseria, Fusobacteriumの間に上記の関係は認められなかつた。
4) 好気性菌であるNeisseriaと嫌気性菌であるFusobacteriumの間には正, 負何れの相関も認められなかつた。
5) 含嗽液のBenzidine反応陽性群と陰性群について口腔のFusobacteriumの数を比較した結果, Benzidine反応陽性群のFusobacteriumcountが高く, その差は危険率0.1%で有意であることが示された。
6) 含嗽液sedimentと各種細菌数の関係および口腔における菌種相互の関係について考察した。