口腔病学会雑誌
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レジン充填窩洞のシアノアクリレート処理について
福士 良雄
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45 巻 (1978) 2 号 p. 303-315

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抄録

複合レジン充填窩洞のシアノアクリレート処理の効果を検討するために, 処理をした場合としなかった場合につき, 複合レジンの歯質面に対する接着力を測定し, また抜去歯牙および口内の歯牙に施した複合充填の漏洩度を墨汁法により検討した。また, シアノアクリレート処理の歯髄刺激についても臨床的に検討し, 次のような知見を得た。
1.乾燥した歯質には, シアノアクリレートはかなり強力な接着力を示したものの, 水中に保管した場合にはほとんど零に近くなった。
2.窩洞をシアノアクリレート処理して複合レジンを填塞した場合には, 無処理の場合に比べて漏洩が著しく防止され, 温度変化を与えた場合にも, やはり漏洩防止効果には変わりなかった。
3.シアノアクリレート処理は歯髄刺激をわずかに増加したが, 4週後には全く消失した。
4.エチルシアノアクリレートはメチルシアノアクリレートよりも, 接着力が勝り, 漏洩が少なく, 歯髄刺激も少なかった。

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