交通学研究
Online ISSN : 2434-6179
Print ISSN : 0387-3137
トラック輸送からフェリー・RORO船輸送へのモーダルシフトの可能性に関する研究
荒谷 太郎
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2014 年 57 巻 p. 41-48

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抄録

地球環境問題の重要性が指摘される中、環境負荷の少ない物流の実現へ向けてモーダルシフトの推進が行われている。運輸部門における二酸化炭素(CO2)排出量は、2009年まで順調に減少していたが、2010年では増加に転じている。2009年までの減少は、経済不況の影響もあるとされており、経済が回復した際には再び上昇する恐れがある。モーダルシフトを実現するための要因は、運賃やサービスの違い、荷姿やロットの大きさ、輸送契約形態の違い、さらには品目や業種の特徴などを考慮する必要がある。そのため一概にモーダルシフトの決定打を見出すことは難しい問題がある。本研究では、品目別に県間ODの貨物輸送分担率および物流関係者が考えるモーダルシフトの課題から、モーダルシフトの可能性を検討することを目的とする。

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© 2014 日本交通学会
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