交通学研究
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ドイツの地域公共交通に関する実証分析-需要関数の推計と考察-
宇都宮 浄人
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2014 年 57 巻 p. 65-72

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抄録

本稿ではドイツの地域公共交通について、州別のパネルデータを整理し、需要関数を推計する。この結果、ドイツの公共交通需要の特徴として、実質運賃の価格弾力性(絶対値)が、0.1前後と小さい値であることがわかる。この背景として、①一人当たりの平均支払額の水準が低く、価格変動が所得全体に及ぼす影響は小さい、②価格変動に敏感な一回券の購入者が少ない、③オフピーク利用者にとっても公共交通がある程度必需サービスになっている、ということが指摘できる。また、ドイツでは、高齢化の進展が公共交通利用にプラスに作用しているという結果も得られる。

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© 2014 日本交通学会
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