交通学研究
Online ISSN : 2434-6179
Print ISSN : 0387-3137
交通調整を意図した都市高速道路の対距離料金設定に関する検討
秋山 孝正井ノ口 弘昭奥嶋 政嗣
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2014 年 57 巻 p. 97-104

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抄録

わが国の都市高速道路では、2012年に均一料金制から対距離料金制に移行した。この結果、利用距離に応じたランプ間料金の設定が可能となり、交通調整機能を考慮した料金制度の運用が期待される。本研究では、償還主義・受益者負担原則に基づく都市高速道路の料金決定に対して、一般道路と都市高速道路を統合的に考え、都市道路網全体の交通調整を意図した次善問題としての都市高速道路料金設定を考える。具体的には、都市高速道路網と一般道路網で構成される都市道路網に対して需要変動型の交通量配分の適用を検討する。また多様な対距離料金設定に関して知的情報処理を用いた近似的解法を提案する。これらの研究成果から、交通調整を意図した都市高速道路対距離料金を都市道路網の次善料金として提言する。

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© 2014 日本交通学会
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