2020 年 63 巻 p. 15-22
日本では人口減少等による運転士確保の問題等により、踏切等があり線路内に容易に立ち入ることができるような「一般的な路線」への無人自動運転列車の導入が検討されている。本研究では、ホームドアを整備しないで無人自動運転を実施しているリヨン地下鉄を事例として、容易に線路に立ち入ることができる鉄道路線における無人自動運転運営の現状や動向を把握・整理し、日本における安全・安心に関する一般的な路線の無人自動運転の運営の在り方を考察した。一般的な路線への無人自動運転の導入については、運営事業者にとっても利用者にとっても“経験”が重要である。