交通学研究
Online ISSN : 2434-6179
Print ISSN : 0387-3137
都市間交通の経路選択を考慮した一般国道有料化に関するモデル分析
井ノ口 弘昭秋山 孝正
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2021 年 64 巻 p. 99-106

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抄録

大型貨物車は都市間の物流のため、都市間高速道路を多く走行している。一部の車両は、高速道路料金の節約のため、一般道路を多く含む経路を選択する。このとき、通過車両が都市内道路を走行することで、交通混雑、環境悪化などの問題が発生している事例がみられる。本研究では、都市間移動において各経路の通行料金の差に起因する交通問題を解消するため、一般国道有料化を提案し、その影響を分析する。名古屋・大阪間の移動に関して検討した結果、名阪国道に対して他の都市間高速道路と比べて若干安価な料金水準を設定すると、道路ネットワーク全体の総走行時間が最小化されることなどがわかった。

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© 2021 日本交通学会
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