交通学研究
Online ISSN : 2434-6179
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訪日旅客の消費単価と地方周遊の関係
中村 知誠
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2024 年 67 巻 p. 117-124

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抄録
新型コロナ感染症の流行収束によって、世界の観光需要は回復傾向にある。将来的に訪日旅客も増加することが見込まれており、これに対応すべく第4次観光立国推進基本計画が策定された。基本計画では、「持続可能な観光」と「消費額拡大」、「地方誘客促進」の3点がキーワードとされ、なかでも旅客あたりの消費単価の向上と地方周遊の促進が重視されている。本稿では、訪日旅客の消費単価と地方周遊の関係を定量的アプローチから分析した。分析の結果、周遊を目的とする旅客を誘致する際には、成田・羽田および関西の3空港から入国する旅客の地方周遊を促進することで消費単価が高まることが示唆された。
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© 2024 日本交通学会
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