関東東山病害虫研究会報
Online ISSN : 1884-2879
Print ISSN : 1347-1899
ISSN-L : 1347-1899
農薬の部
スイカ果実汚斑細菌病に対するプロベナゾール剤の防除効果
小木曽 秀紀藤永 真史
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 2009 巻 56 号 p. 129-131

詳細
抄録

スイカの育苗期~定植時における果実汚斑細菌病 (以下BFBとする) の防除対策のため,プロベナゾール粒剤 (以下PBZとする) の防除効果と果実汚斑細菌病菌Acidovorax avenae subsp. citrulli (Aac)の増殖に与える影響を調査した。スイカの育苗期にPBZを株当たり2g株元散布したところ,BFB中発生条件下で防除価89.5の高い効果を得た。またトウガンでは株当たり2~5gで防除効果が高く,実用上問題となる薬害はなかった。ただし,スイカおよびトウガンいずれの場合とも,PBZ処理による葉上のAac菌数抑制効果は認められず,PBZ単独ではAacの二次伝播阻止は困難であると考えられた。そこでPBZ処理とカスガマイシン・銅水和剤 (以下KBとする) を組み合わせた処理を行った。定植時に,PBZの植穴土壌混和およびKBを散布することにより,スイカ葉におけるAacの増殖が抑制された。したがって,PBZとKBと組み合わせた使用は,スイカ育苗期~定植直後 (本圃) におけるBFB防除効果及びAac二次伝播阻止効果が得られると考えられる。

著者関連情報
© 2009 関東東山病害虫研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top