抄録
現地レタス圃場におけるオオタバコガ防除を想定し,所内露地栽培のレタス株を用いて散布後日数が経過してからのピリダリル水和剤のオオタバコガ幼虫に対する殺虫効果,および展着剤を加用した場合の殺虫効果について検討した。その結果,ピリダリル水和剤単用散布4日後における殺虫効果はレタス株のいずれの葉位においても高かったが,散布8日後では芯葉付近の葉で殺虫効果が低下し,その傾向は葉の中央部分から中肋基部にかけて顕著であった。また,付着性や残効性の向上を期待して展着剤を加用した試験では,殺虫効果の向上は認められなかった。